しばらく放置していたせいか愉快な(愉快ではない)ことになっていたようですが…まあそれは置いておきましょう。もっと頻繁に更新できればいいんだけど。
ゲームアツマール
niconicoが提供している「ゲームアツマール」(以下「アツマール」)というものが存在しています。
Webゲームプラットフォームサービス(ブラウザ上で動作するゲームを公開・プレイできるサービス)です。
元々はこのサービスは「RPGアツマール」という名前で、RPG、さらに言えばRPGツクールMVの作品をターゲットとしていたようですが、現在はHTMLベースのすべてのゲームに対して門戸を開いています。
「ボタンを押すと1増える」
いい歳して未だにゲームを作ることに未練タラタラなtotoki_keiさん、「こ、これはこのサービスにどんな機能があるのか興味があって調べてるだけだから…」とか誰に対するでもない言い訳を頭の中で反芻しつつ投稿要件を確認していました。
下記のいずれかの方法で投稿できます。
[ゲームアツマール]ゲームの投稿・更新・削除について | ニコニコヘルプ (nicovideo.jp)
- index.htmlファイルをエントリーポイントとして含むHTML5ゲームのフォルダをzip圧縮し、ゲーム投稿ページから必須項目を記入の上、投稿してください。
- 『RPGツクールMV』(version1.3.4以降)または『RPGツクールMZ』の「『ゲームアツマール』に投稿する」から、直接投稿することもできます。
ファイルが送信されたら、ブラウザで『ゲームアツマール』のゲーム編集ページを開き、詳細データを入力し、公開してください。
へー、MVとMZはおいとくとして、HTMLファイルさえあれば投稿自体はできるんだ。
へー。
……
といういきさつでHTMLファイル1個のみのゲームを投稿してみました。
皆さんは子供の頃電卓で遊んだことはありますか? 私はイコールボタンを連打してどんどん足していく機能(定数計算機能って名前なんですねこれ)で「ふふんきょうは300かいボタンおしちゃったもんね」とか就学前にやってました。このゲームのノリはそんな感じです。
それだとつまらないので何か足そうと考え、いわゆる「ガチャ」のようなランダム要素を加えています。一定確率で5増えたり10増えたり、ボタン10回分/100回分のボタン(「10連」「100連」)を増やしたり、無意味にフォントが変わったり。
数値の増え方がインフレするので最終的にはガチャというよりクリッカーゲームに近くなっちゃいましたけど。
「ボタンを押すと1増える Ver.2」
なるほど、HTMLファイル1個だけのゲームが投稿できました。よかったですね。
……
…いくら動作確認テスト用とはいえ、デザインがちょっとアレすぎる。2000年代のお手製cgi掲示板だってもっとマシな見た目だったろうに。
あとなんだよランダム要素って。「ボタンを押すと1増える」っつってんのに1増えてないじゃん。看板に偽りありだろこんなの。
……
というわけでバージョン2を作りました。
「ランダム性は排除したい」「でもインフレ要素は残したい」という考えから、増加量の上昇を「1増える」の中に組み込むことにしました。
とはいえインフレさせるには結構な回数のボタンをカチカチ押さねばならないので、セーブ機能を追加して好きなタイミングで中断・再開できるようにしました。これで千年遊べる。遊ぶな。もっとマシなゲームを遊べ。
あとjQueryって実は使ったことなかったので今回使ってみました。今じゃもう化石扱いらしいですね。
「ボタンを押すと1増える Ver.3」
個人的にひいきにしているGogot Engineというゲームフレームワークがあります。HTML5向けにゲームをエクスポートできるので、これ使って何か作れないかなと思いました。
えらい人は言いました、「困ったときは物理演算だ」と。
「1増えるってなんだろう」とか素っ頓狂なことを考え出して「数字が増えるんじゃなくて『1』が増えるのはどうだろう」に着地。GodotのUI機能も使ってみたかった結果「ボタンを押すたび『1』が画面に落ちてくる」というものが錬成されました。
インフレ感は完全になくなってしまいましたが、爆発がポンポン起きて派手に『1』が飛び回るので見ていて飽きない感じなりました。自動クリックを有効にすればずっと眺めていられる。ゲーム要素どこだよ。
なんなんだろうねこれ
以上、「ボタンを押すと1増える」の3部作でした。ゲームかこれ?
今後は「1増える」をどんどん拡大解釈してふざけたモノ作っていければいいなとか思ってるけど、順当に見てVer.4は数年後とかになるかと思います。