如何にして私は合成音声キャラクターの二次創作に手を出すようになったか

投稿者: | 2020/9/23

すでに何度か言及してますが、最近はVOICEROID等の合成音声キャラクター(以下、他社製品も含めて「ボイロ」と総称)周りのもので遊んでいます。

2017年の暮れあたりから自分でもソフトで音声作ったりし始めて、今はニコニコにそんな感じの動画…動画?を投稿したりしてます。

ボイロのいいところ

その1 : 人間じゃない

身も蓋もない話ではある。元となった声の声優はいるけれど、声は音声辞書のレベルまでハッシュされているので良い意味で人間らしさが無い。

ここで言う人間らしさは、感情を乗せた声や叫び声等のクソ鬱陶しい声を指す。自分はこれらが大嫌いなので彼女らの声は聞いていて不快感が無い(オタクコンテンツのご多分に漏れずキャラの大半は女性である)。パラメーター調整次第では叫び声っぽい音声も作れるけどめっちゃ手間なのでそれをやってるユーザーはほとんどいないし、やったとしても大半は記号の範疇に収まるので鬱陶しいまでは行かない。

「声優の声は一枚肉、ボイロの声はハンバーグ」というような感じで個人的には認識しており、一枚肉の筋やら血合いやらが苦手な自分にとって大変摂取しやすい。あるいはトマトは嫌いだけどトマトケチャップは平気、とかそういうの。

その2 : 原作が薄い

彼女らは背景設定が殆ど無いのが大半である。なぜなら実体は文章読み上げソフトであり、彼女らは所詮そのフレーバーでしかないからである。しかしフレーバーであってもキャラの絵とキャラの声があればユーザーには十分である。であるである。

原作の薄さにかこつけてユーザーは二次創作でやりたい放題する。桂木弥子並の大食い設定が生えてきたり、数少ない設定である和風好きが無視されてマーマイト漬けにされたり、成人だというだけで大酒飲み設定にされたり、いつの間にか平面人間扱いが常態化したり。

有名所の二次創作はユーザー間で広く認知され共通認識となっているものもある(先に挙げたものも大体それに該当する)。しかし大半のユーザーはそれが所詮二次創作であることを知っている。なぜなら基準となる原作が殆どないのだから。故に「うちの子設定」が各所で見られる。

公式の側もだいたいそれらを積極的に黙認している。積極的黙認とは「こういう条件下であれば好きにやってもいいですよ」と表明しているタイプの黙認。書いてから「それは黙認とは言わないのでは」とか思った。まあいい。公式の設定がある子らもいる(キャラクター展開の一部として合成音声ソフトウェアを出しているケースが該当する)が、ほぼ同様に積極的黙認の姿勢を取っている。

まあ要するに二次創作を行うにあたって気にするべきことが少なめなので多様性がそれなりに有り、かつ自分みたいなのでも参入しやすい感じなのが良いよねってことです。2chのAAキャラくらいの自由さ。

その3 : 専門知識なしで使える

合成音声といえばボーカロイドという偉大すぎる前例があるわけだけど、あれは正直素人が興味本位で触るには超えなきゃいけない山が大きすぎると思う。主に音楽の知識で。既存の曲を歌わせる程度なら楽そうに思えるかもしれないけど、小学校で楽譜の読み方を習ったことすら忘れてしまっている人は世の中にいっぱい居る。

対して文章読み上げのソフトは大体の人が使える、と思っている。日本人の大半は日本語を話すし日本語を書ける。日本語を書けるならばそれをテキストボックスに入れて再生ボタンを押すだけだ。不自然な読み上げをそれっぽく調整する必要もたまにあるが、せいぜいアプリケーションの操作方法の習得程度の難易度。パワポよりは楽。

歌ほど華はないけどすごく身近、というのが読み上げ合成音声のいいところ。

作ったやつとか

専用のツイッターアカウントを取ってそっちでやってます。大まかに、ゲームプレイにセリフ入れてる系動画と茶番会話系動画を作ってます。まあ動画なのか怪しいところあるけど。

この2シリーズは、キャラに関する前提知識が無くても見れそうなやつです。多分。

最後に

なお、totoki_keiアカウントでこれらを積極的に話すことはないですのでごあんしんください。